私はパニックになるのでラバーダムが使えませんでした。
口はいつでも閉じる事ができるようになってないと怖いしアゴも疲れてしまいます。
私のような患者にはラバーダムはできませんが、どのように対応されているのでしょうか?
コメントありがとうございます!
皆さんが疑問に思うご質問をありがとうございます!
回答させて頂きます。
まずは結論からまいります。
方法は4つです。
①練習してみる
②ラバーダムなしで治療を行う
③笑気麻酔を併用する
④歯科麻酔専門医と共に治療に臨む
①練習してみる
ラバーダムは数回少しずつ使用することで慣れることが出来る方、いらしゃいます。
かみしめの癖をお持ちの方は、もとよりお口の開く量も少なく、ラバーダムを難しく感じてしまうようです。口を開くことはできるけど、お口が小さい方は、練習することで、少しずつ開けられるようになります。1回の治療時間を短く、それを繰り返すことで、ラバーダムを受け入れられる方も多くいらっしゃいます。
②ラバーダムなしで治療する
「自分でコントロールできない状況」に恐怖を感じる方がいらっしゃいます。
「いつでもお口を閉じれる状況でありたい」方にはラバーダムは不向きです。
また、鼻呼吸ができない方もラバーダムは難しく感じるようです。
むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。治療中の唾液の混入はリスクです。
そのため、このような患者様にはそのリスクを知って頂きつつ、ラバーダムを装着せずに治療してみるか否か?をご決断頂いております。
そういった根管治療の際は、治療中はゆすがない、お口は小さくても良いので開いたまま、閉じたい時は、仮蓋をした上で閉じて頂くようにしております。
このような配慮の上での根管治療で宜しいか否かを事前にご説明させて頂いた上で治療に臨んでおります。
出来る限り徹底した根管治療をお望みの場合は、④の方法をご提案し、大学病院へご紹介させて頂いている次第です。
③笑気麻酔を併用する
笑気麻酔を併用することで、健忘効果が得られます。お酒に酔ったような状態です。
鼻から吸入する麻酔です。吸入をやめるとすぐに覚醒します。
この笑気麻酔を併用することで、治療が可能となる方もいらっしゃいます。
④歯科麻酔専門医と共に治療に臨む
歯科麻酔専門医に静脈内鎮静を行ってもらい、根管治療に臨みます。
当院には専門医が常駐していないため、大学病院へご紹介させて頂いております。
当院で現在ご提案できる対応策は以上です。
ラバーダムがあると大変便利ではありますが、②のような配慮をした上で治療に臨んでも、一定の効果は得られるかと思います。
ぜひご担当頂いている先生とご相談いただき治療に臨んで頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。